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令和5年度 活動報告

まちづくりシンポジウム in 折尾 地域経済人×研究者×学生(令和6年3月2日)

折尾地区のまちづくりを支援し、今後の折尾地区の活性化に向けた方向性を探る機会を創出することを目的に、地域経済人・研究者・学生の3者の視点から、これからの折尾のまちづくりについて考えるシンポジウムを開催しました。
【話題提供1】折尾のまちづくりの進捗と未来像
講演者:安藤 進一氏(協同組合折尾商連 理事長)

元事業者集団である協同組合折尾商連の立場から見た折尾の経済環境の変遷や、学園開発とともに歩んできた地区の課題と再開発の進捗、今後の未来像について講演されました。講演のなかでは民間の立場からのこれからの折尾地区再開発事業の見通し(駅前整備、堀川の移設等について)や折尾地区内のエリアごとの変遷が紹介され、再開発事業を経て、住民にとって住みよい街をために「どこにどんな施設が必要か」「どんな体制で運営するか」を考えるタウンマネジメントが重要であると指摘されました。

【話題提供2】折尾の歴史・文化の伝え方、遺し方
講演者:市原 猛志氏(熊本学園大学商学部 講師)

折尾の整備事業に伴い、消失・変化した文化や歴史(立ち退きや移転した店舗等)、または遺されている・遺そうとしている文化や歴史(堀川や折尾駅を中心とした人の交流等)の遺し方(有形・無形資源としての指定およびその価値や意味)について講演されました。折尾の再開発事業が進行するなか、新しい街への関心が高まっていますが、今あるものの価値を認識し、声をあげることで育んできた街の魅力を守ることが大切であると指摘されました。
【話題提供3】折尾を活性化するため、私たちができること(社会教育や人的交流の視点からの提案)
講演者:岡田 紗知氏(福岡県立社会教育総合センター社会教育指導員)

折尾で学生生活を過ごした経験を踏まえ、現在の社会教育指導員としての視点から折尾のまちづくりへ期待することについて講演されました。大学生として折尾の街や人と関わった思い出を振り返りつつ、社会教育指導員として折尾または折尾まちづくり記念館で取り組める近隣地域の事例を紹介されました。折尾は教育機関が多く位置する学生の街であることから、学生をボランティアとして受け入れられる仕組みづくりとして実行委員会を設立することなどを提案されました。
また、岡田さんからは参加者のみなさまよりいただいた質問へのコメントをいただいています。下のPDFファイルをクリックしてご覧ください。
トークセッション
登壇者:司会者および話題提供での講演者3

3名の話題提供の内容および参加者が記入した質問シートの内容を踏まえたトークセッションを行いました。参加者からは「新たなまちづくりと文化財の保存はどのようにバランスを取るのか」「住民は文化財や街並みを保存するためにどのように声をあげればよいのか」「学生や若者は今の折尾に何を求めているのか」など多様な質問が寄せられ、近隣地域の事例を交えながら様々なアイディアを出し合いました。
【折尾のまちづくりに関わる取組紹介】折尾愛真高等学校 探究学習の報告
登壇者:折尾愛真高等学校 2年生 2

折尾愛真高等学校の総合的な探究の時間において「総究おりお」プロジェクトとして「折尾みらい都市構想」「折尾をSNSでバズらせよう」の2つに取り組んだ結果を、制作した動画を交えて報告しました。生徒たちはこの取り組みを通して「折尾地区の住民や商店の店主など様々な人々と交流するきっかけができ、人のつながりの素晴らしさを感じた。」「SNS戦略のノウハウを学ぶことができた。」「自ら課題を見つけて行動することは普段の座学では味わえない刺激があり、新しい発見があった。」と感想を述べました。
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